【8月13日 AFP】リオデジャネイロ五輪に出場する体操女子韓国代表のイ・ウンジュ(Lee Eun-Ju)が12日、北朝鮮の選手と自撮りしたことが話題となり、世界中で大きな反響を呼んだことについて「とても驚いている」と語った。

  17歳のイと北朝鮮代表のホン・ウンジョン(Hong Un-Jong)がセルフィーを撮る姿をとらえた写真は、ツイッター(Twitter)上で何十万回と共有され、国際オリンピック委員会 (IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が「素晴らしい行動」とツイートするなど、五輪精神を完璧に体現しているとして称賛を集めている。

 韓国放送公社(KBS)のラジオインタビューに応じたイは、ホンとのセルフィーは偶然の出来事だったと明かし、「彼女を見かけたとき、記念として一緒に写真を撮ることを頼みました。このような反応を受けることは想像していなかったので、とても驚いています」とコメントした。

  2人の年齢は10歳も離れており、ホンが2008年の北京五輪で北朝鮮の女子体操史上初の金メダリストに輝いたとき、イは9歳だった。2人はリオ五輪前まで面識はなかったが、イはホンが活躍する姿をテレビで見ていたという。

  イは「政治についてはよく分かりませんが、私自身は北朝鮮とそこまでひどい関係だとは思っていません。他国の選手とは交流もするし、あいさつもするのに、どうして南北間ではそれができないのでしょうか?」と語った。

 イは女子体操の予選で敗退しており、ホンとはそれ以来、話をしていないとしている。(c)AFP