【8月12日 AFP】リオデジャネイロ五輪の選手村で女性清掃員に性的暴行を加えたとして逮捕されたボクシング男子のナミビア代表、ジョナス・ジュニウス・ ジョナス(Jonas Junias Jonas)が11日、ライトウエルター級の試合に出場したが、フランスのハッサン・アムジリ(Hassan Amzile)に判定で敗れた。

 ジョナスは7日に身柄を拘束されたが、試合の数時間前に釈放された。試合後、顔を腫らしたジョナスは報道陣からの質問に答えず、関係者に囲まれながらロッカールームに引き揚げた。

  開会式ではナミビア選手団の旗手も務めたジョナスについて、国際オリンピック委員会(IOC)の広報担当者マーク・アダムズ(Mark Adams)氏は、「さらなる捜査の結果を待つ間」の措置として同選手が釈放されることを明らかにしていた。

 性的暴行の疑いで逮捕されたリオ五輪出場者は、ジョナスが2人目だった。選手村では5日にも、同じくボクシング男子のモロッコ代表ハサン・サアダ(Hassan Saada)が、女性清掃員2人に対する性的暴行容疑で逮捕されていた。

 大会組織委員会の広報を務めるマリオ・アンドラーダ(Mario Andrada)氏は、「2人とも今朝、釈放された。法的な手続きが終わったわけではないが、両選手とも釈放され、そのうち一人(ジョナス)は出場が可能だ」とコメントした。

 一方、サアダは6日に予定されていた試合が棄権とみなされ、すでに敗退している。(c)AFP