IAAF会長、ドーピング問題糾弾も露陸連の資格回復に注力
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【8月11日 AFP】国際陸上連盟(IAAF)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は10日、ロシアのドーピング問題を「大失態」と糾弾する一方で、同国の陸上競技連盟(ARAF)に科されている資格停止処分の解除に向けて力を注いでいると語った。
国家ぐるみのドーピング違反が発覚してARAFがIAAFから資格停止処分を科されたことを受け、ロシアの陸上選手はリオデジャネイロ五輪への出場を全面的に禁止された。
世界屈指の強さを誇る同国の選手が不在のまま、リオ五輪で陸上競技の準備が進められる中、コー会長は改革後のARAFの資格回復に向けて動いていると明言すると、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の報道陣に対して、「これは、はっきりさせておこう。ロシアが自国の選手を失望させているのだ」と強調した。
「われわれが選手に罰を与えたのではない。ロシアが陸上選手への監視や保護に関して大失態を演じたのだ。私をはじめ評議会は現在、露陸連の資格回復と同国選手の国際大会への復帰に向けて力を注いでいる」
「しかし、一定のプロセスを踏む必要がある。条件を公平にするため、われわれは確実なプロセスと時期をふまえていかなければならない」
コー会長はその一方で、全面禁止の提案があったにもかかわらず、ロシアのリオ五輪参加を条件付きで認めた国際オリンピック委員会(IOC)の決断に関する質問には、「IOCが決めたことだ。IOCとそのメンバーが承認したことについて、私がそれ以上つけ加えるべきか疑問だ」と答えるにとどまった。
リオ五輪では開幕以来、ドーピング歴がある選手の出場をめぐる騒動が起きており、コー会長は薬物違反者の永久追放について支持の立場にいると述べた。(c)AFP/Talek HARRIS
