【8月9日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)の指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が、7日に公開された動画で約5か月ぶりに姿を見せた。シェカウ容疑者は戦いの継続を誓い、組織分裂のうわさを一蹴した。

 シェカウ容疑者は今年3月に公開された動画を最後に姿が確認されていなかった。今回の最新動画の中では、ボコ・ハラムの「指導者」である自分には「ナイジェリアおよび全世界(と戦うこと)への義務がある」などと語っている。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」への忠誠を誓っているボコ・ハラムをめぐっては、組織の報道官を務めてきたアブムサブ・バルナウィ(Abu Musab al-Barnawi)師が新たな指導者に就任した可能性が浮上。これに対してシェカウ容疑者は先週、音声メッセージを通じて自分が指導者だと述べ、健在ぶりをアピールしていた。

 新たに公開された動画は、北東部ボルノ(Borno)州のサンビサ森林地帯(Sambisa Forest)にある拠点で撮影されたとみられる。24分のこの動画の中でシャカウ容疑者は「アラーの許しで生きている」と語り、自身の死亡説をあざ笑った。以前の動画よりも落ち着いていて、精力的な様子に見える。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR