【8月9日 AFP】インドの野生動物保護官らが2日、希少な赤ちゃんサイ8頭の飼育に対する支援を求めた。この希少なサイたちは先日、同国北東部を襲った大洪水で親とはぐれたとみられている。

 世界で最も多くのイッカクサイが生息していることで知られるカジランガ国立公園(Kaziranga National Park)で、ボートに乗った救助隊が身動きの取れなくなったサイたちを洪水の中から引き揚げた。

 自然保護団体「ワイルドライフ・トラスト・オブ・インディア(Wildlife Trust of India)」のラシン・バーマン(Rathin Barman)副理事は、生後1~8か月のサイたちの餌やりと世話に苦戦していると説明し「中にはけがをして救助センターで手当てを受けている個体もいる。現在人工飼育で調合乳と必要なビタミンを与えている。2年後に放獣する予定だ」と語った。

 さらに「救助した赤ちゃんサイを飼育する資金のために、一般に寄付を募っている。彼らは1日にミルク6パックを飲み、1500ルピー(約2300円)かかる。これが最低でも1年続く」と述べた。

 赤ちゃんサイたちが洪水で高台に逃げる際に母親とはぐれただけなのか、親を亡くしたのかは明らかになっていない。(c)AFP