【8月8日 AFP】リオデジャネイロ五輪は7日、競泳男子4×100メートルリレー決勝が行われ、米国が優勝を飾り、マイケル・フェルプス(Michael Phelps)が通算19個目の金メダルを手にした。

 通算5度目、そして自身最後になるとみられる五輪に臨んだフェルプスは、気を緩めてチームメートと泣きながら喜びをあらわにした。婚約者のニコール・ジョンソン(Nicole Johnson)さんの腕に抱かれた息子のブーマー(Boomer)ちゃんがスタンドから見守る中、史上最強のオリンピアンは、チームメートの2人、ライアン・ヘルド(Ryan Held)とケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel)が叫び声を上げると、涙を流し始めた。

「あいつらが僕を泣かせたんだよ。若いのが泣き始めたら、僕も泣いてしまったよ」

 五輪史上最多のメダル獲得数を誇るフェルプスは、一時的な引退から復帰後もそのスピードと闘争本能を失っていないことを証明し、同種目では北京五輪以来となる金メダルを母国にもたらした。第2泳者として47秒12を記録したフェルプスが奪ったリードを、米国はそのまま守り、2位のフランス、3位のオーストラリアを僅差で抑え込んだ。

「正気を失っていた。ケイレブが来る間にスタンドに立っていて、正直なところ心臓が胸を突き破るんじゃないかと思った」

「本当に最後の400メートルリレー。勝つことができて最高だ」

(c)AFP