【8月8日 AFP】リオデジャネイロ五輪は7日、競泳4種目の決勝が行われ、英国のアダム・ピーティー (Adam Peaty)が2日連続で世界新記録をマークする泳ぎで男子100メートル平泳ぎを制し、同国競泳男子としては28年ぶりとなる五輪の金メダルを獲得した。

 また、スウェーデンのサラ・ショーストレム(Sarah Sjostrom)が女子100メートルバタフライで、メダル量産の期待がかかる米国のケイティ・レデッキー(Katie Ledecky、米国)が女子400メートル自由形で、ともに世界新記録のタイムで優勝を飾った。

 世界王者のピーティーは、前日の予選でマークしていた世界新記録をさらに半秒近く上回る57秒13のタイムをたたき出し、1988年のバルセロナ五輪で、同じ100メートル平泳ぎを制したエイドリアン・ムーアハウス(Adrian Moorhouse)氏以来となる金メダルを英国にもたらした。

 ロンドン五輪王者のキャメロン・ファンデルバーグ(Cameron van der Burgh、南アフリカ)が58秒69で銀メダルを、米国のコーディ・ミラー(Cody Miller)が58秒87で銅メダルを獲得した。

 レデッキーも、3分56秒46という驚異的な世界記録で1個目の金メダルを獲得した。レデッキーが世界記録を更新するのはこれが12回目で、銀メダルを獲得したジャズ・カーリン(Jazz Carlin、英国)に5秒近い差をつけての圧勝だった。銅メダルは米国のリア・スミス(Leah Smith)が獲得した。

 本人は、「気合が入ってました。3分56秒台かそれ以上というのが目標でしたから。この2年、その目標にすごく近づいていたし、もうすぐ破れるのは自分でもわかっていました」とコメントした。

 レデッキーは、1968年メキシコ五輪のデビー・メイヤー(Debbie Meyer)氏以来となる、200メートル、400メートル、800メートルの自由形3冠を狙っている。

 女子バタフライ100メートルでは、サラ・ショーストレムがスウェーデンの女子競泳選手では初となる五輪の金メダルを獲得した。

 ショーストレムは、2015年の世界水泳(16th FINA World Championships)で世界記録を2度更新して優勝を飾っていたが、今回はそのタイムをさらに上回る55秒48のタイムをマークし、自らが持っていた記録をまたしても塗り替えた。

 カナダのペニー・オレクシアク(Penny Oleksiak)が銀メダルを、米国のダナ・ボルマー(Dana Vollmer)が銅メダルを獲得した。

 男子4×100メートルリレーでは米国が優勝を飾り、マイケル・フェルプス(Michael Phelps)は五輪で自身通算19個目となる金メダルを手にしている。(c)AFP/Alastair HIMMER