【8月4日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)に、新たな指導者としてアブムサブ・バルナウィ(Abu Musab al-Barnawi)師が就任した可能性があることが分かった。ボコ・ハラムが忠誠を誓っている過激派組織「イスラム国(IS)」系のオンライン週刊紙「アルナバ(Al-Naba)」が2日、同師を西アフリカ地域の責任者として紹介した。

 同紙に掲載されたバルナウィ師のインタビューの中では、これまでボコ・ハラムを率いてきたアブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者に関する言及はない。

 専門家によれば、バルナウィ師はボコ・ハラムが2015年3月にISへの忠誠を表明して以降に配信した複数の動画に登場し、複数の襲撃事件について犯行を認めており、組織の報道官とみられていた。

 一方のシェカウ容疑者は、今年3月に動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿された動画を最後に姿を見せていない。この動画の中で同容疑者は弱っているように見え、「私にとっては終わりが来た」とも話していた。ボコ・ハラムに近い筋によると、シェカウ容疑者はこのとき腹部を負傷していたという。(c)AFP