【8月4日 AFP】ロシアのドーピング問題が原因で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はリオデジャネイロ五輪が開幕していないにもかかわらず、記録的な数の案件の審理に追われている。

 CASは声明で、「一つの五輪大会では新記録となる案件」が持ち込まれたと発表。7月26日以降、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で出張所を設けたCASは、18件の異議申し立て受理し、そのうち11件がロシア選手関連だと明かした。11件は、2012年のロンドン五輪関連で持ち込まれた案件の総数に相当する。

 そのうち2件、露ウエイトリフティング連盟(RWF)とボート選手17人からの異議申し立てはすでに棄却され、ロシアの重量挙げ選手8人のリオ五輪出場禁止などが決まっている。残る9件では、水泳4人、重量挙げ4人、自転車3人、ボート3人、レスリング1人、カヌー1人が、それぞれ個人や複数で異議申し立てを行っている。

 ロシアのリオ五輪出場問題では、リチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏の報告書の中で、ロシアが国家ぐるみのドーピングを主要大会で行っていたと指摘されたことをきっかけに、110人以上のロシア選手がリオから除外される事態となっている。(c)AFP