【8月3日 AFP】ロシア極北ヤマロ・ネネツ(Yamalo-Nenetsky)自治管区で起きた炭疽(たんそ)の集団発生で、これまでに感染が確認された患者数は21人に上った。地元当局が2日、ロシア通信(RIA)に対し明らかにした。

 同区当局によると、感染疑いで入院している人の数は90人に増え、うち45人が子どもだという。感染が確認された中には、入院先の病院で1日に死亡した12歳の少年が含まれている。

 同区での炭疽の集団発生は1941年以来。異常な熱波の影響で永久凍土が融解し炭疽菌が露出したことが原因とみられている。ただ当局は、感染域は隔離されており「エピデミック(流行)」は発生していないと強調し、平静を呼び掛けている。(c)AFP