【8月2日 AFP】アルゼンチンサッカー協会(AFA)は1日、同国代表チームの新監督にエドガルド・バウサ(Edgardo Bauza)氏が就任することを発表した。

 58歳のバウサ氏は、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサンパウロFC(Sao Paulo FC)で指揮を執り、リベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2016)ではチームをベスト4に導いていた。

 国際サッカー連盟(FIFA)が設置したAFAの正常化委員会の長として、協会を統治しているアルマンド・ペレス(Armando Perez)会長代理は、「みんなが必要としている成功を彼がもたらしてくれると期待している」とコメントし、バウサ氏が5日にチームの今後について話すことを明らかにした。

  アルゼンチン代表の新指揮官は、消去法の形で指名されたようにみえる。監督候補には、スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)を率いるホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)氏やアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)氏、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)氏の名前が挙がっていたが、いずれも辞退されたという。

 2008年にはリーガ・デ・キト(LDU Quito)、2014年にサン・ロレンソ(San Lorenzo)でリベルタドーレス杯を制した経験を持つバウサ氏について、ペレス会長代理は「たくさんの候補と面会したが、バウサ氏がベストの選択だった」と語っている。

 アルゼンチンは優勝が期待されたコパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)の決勝でチリに敗戦後、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が突然代表引退を表明し、さらにはヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)前監督が辞任するなど、暗い話題が続いている。

 バウサ氏が真っ先に取り組まなくてはならない仕事は、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーするメッシの引き留めになるが、「バウサ氏はすでにメッシと接触した」とペレス会長代理は明かしている。

 その一方でバウサ氏は、 2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)予選で重要な2試合を控えており、9月1日にホームで行われるウルグアイ戦、6日にアウェーで行われるベネズエラ戦に向けて準備に取りかからなくてはならない。(c)AFP