【8月2日 AFP】露ウエイトリフティング連盟(RWF)は1日、国家ぐるみのドーピング行為が発覚してリオデジャネイロ五輪出場禁止処分を科されたことを受け、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に最後の望みを託した。

 ロシアの不正スキャンダルに関する処遇をめぐり、世界反ドーピング機関(WADA)と国際オリンピック委員会(IOC)が反発し合うなか、ロシアの重量挙げ選手はCASへの提訴に踏み切った。

 リオ五輪の開幕を5日に控え、ロシア選手団では重量挙げと陸上競技が全面的な出場禁止処分を受けており、ほかの競技についても参加できなくなる可能性が残っている。

 7月に公表されたWADAの報告書で、ロシアがスポーツ省や諜報機関など政府主導による大規模なドーピングの隠ぺい工作を行っていたことが発覚すると、大会への準備が最終段階を迎えていたリオ五輪に激震が走り、さらにロシアへの処遇をめぐってWADAとIOCに確執が生じてしまった。

 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、WADAがリオ五輪の開幕まで3週間を切った時期にカナダ人法学者のリチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏の報告書を発表したことを批判。

 すると、WADAのクレイグ・リーディー(Craig Reedie)理事長も反発し、「WADAの理事会は、クリーンなアスリートの利益を図るためにできる限り早く証拠を入手したマクラーレン教授による独立調査の報告書を支持する」と声明で述べた。

「リオ五輪を控えて混乱をきたす一方で、教授が明らかにした不正行為の深刻さを考慮すれば、内容を公表して迅速に対処すべきことは明白である」

 露通信社Rスポーツ(R-Sport)によれば、すでにロシアでは競泳で3人、レスリングで1人の選手がCASに提訴。さらに、選手17人が出場禁止となっているボート競技でも提訴の準備を進めているという。

 ロシア選手団は、当初リオ五輪に派遣される予定だった387人のうち117人が大会から締め出されている。(c)AFP/Talek HARRIS