【7月29日 AFP】2013年にテニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)女子シングルスを制したマリオン・バルトリ(Marion Bartoli、フランス)さんが28日、体重が激減し、日常生活までも脅かされていた未知のウイルス感染からの「回復の途中にある」ことを明かした。

 痩せ細った姿でファンを驚愕させたバルトリさんは、ウィンブルドンの招待イベントでのプレーにドクターストップをかけられた。

 3週間の入院生活を送ったバルトリさんは、仏ラジオ局RTLに対し、「体調は回復してきています。ゆっくりとですが順調です」と語った。

 31歳のバルトリさんは今月初め、ウイルスは医療専門家でさえ名を知らない非常に稀なものであると明かした。

 バルトリさんは、「ウイルス感染症に悩んでいて、(イタリアのメラーノ(Merano)と仏パリ(Paris)での)2種類の治療の併用により、私の体が抗体を作り始めました。それにより、教授が分析し、治療もできるようになりました」と説明した。

 今年1月から2月にかけオーストラリア、米ニューヨーク(New York)、インドに渡航した際、ウイルスに感染したのではないかと語ったバルトリさんは、体重が20キロも減り、人生が「悪夢のような状態」になったという。

「テニスコート上で全て経験したと思っていたけれど、この3週間の経験は10倍以上も悪いものだったと言えます」

「毎日点滴をしています、おなかのチューブから栄養を入れているんです... 長い戦いですね」

 一方でバルトリさんは、ファッションデザイナーとしてのキャリアとテニス専門家としての仕事は続けたいとつけ加えた。

「地獄は通り抜けました…寛解に向けて正しい軌道に乗っています」

(c)AFP