【7月28日 AFP】イングランドサッカー協会(FA)は27日、新シーズンのFAカップ(FA Cup 2016-17)準々決勝から、延長戦で4人目の交代を許可することを検討していると明かした。

 実際の変更には、サッカーの規則改正を決定する国際サッカー評議会(IFAB)の承認が必要だが、実現した場合、準々決勝以降の試合では、90分までに3人の交代枠を使い切っていたとしても、延長30分でさらにもう1人の交代選手を投入できるようになる。

 FAのマーティン・グレン(Martin Glenn)最高責任者は、FAの公式ウェブサイトで、「FAカップでは、準々決勝以降が一発勝負のノックアウト方式になることが決まっている(これ以降は再試合は行わない)が、延長戦での4人目の交代の導入によって、試合の展開や面白さはさらに増すだろう」と話した。

 世界最古のトーナメント大会であるFAカップでは、過密日程を少しでも緩和するべく、ベスト8以降の再試合制度を廃止することが決まったが、そこへ今回、交代枠追加という新たな変更が加わる予定となった。

 4人目の交代は、コパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)決勝でも試験導入されていたが、チリ、アルゼンチンのどちらもその交代枠を使用しなかった。

 グレン氏はさらに、「FAカップは偉大な歴史と伝統で知られているが、大会の統括団体であるFAとしては、世界中で愛されるこの大会にいっそうのドラマと壮観さを加えるべく、その方法を模索し続けることが大切と考えている」と話した。

「技術的な観点からいっても、これほどの知名度の大会で、各監督が追加の交代枠という機会をどう使い、最終結果をどう動かしていくかを見るのも興味深いといえるだろう」

(c)AFP