【7月28日 AFP】リオデジャネイロ五輪開幕まで10日を切るなかで、選手団から苦情が寄せられている選手村の状態について、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が、心配はいらないと不安を一蹴している。

 27日にリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に到着したバッハ会長は、宿泊施設の劣悪な環境について、緊急補修のおかげで当初の不満はすでに解消されたと話した。

「選手や選手団長と選手村で話をしている。中を見せてもらって、昨日の状態も教えてもらったが、1日経った今は施設に満足していると言っていた。残る問題もあと1日か2日で解決するということで、みんなも十分納得してくれている」

 五輪期間中、選手や関係者1万9000人が滞在するといわれる選手村には31棟の建物があるが、そのうち半分について、水漏れやトイレの詰まり、配線の問題などが報告されていた。オーストラリアの選手団長は、自身が経験した5度の五輪のなかでも今回が一番ひどいと話していた。

 選手村では600人以上の作業員が修理にあたったが、一方で政府の監査官は、組織委員会が彼らと正式な契約を交わしていない可能性を指摘している。(c)AFP