【7月27日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)は26日、ナポリ(SSC Napoli)に史上3番目に高額となる移籍金9000万ユーロ(約103億6000万円)を支払うことで合意し、アルゼンチン代表FWのゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)の移籍が成立した。

 セリエAのクラブ間で成立した移籍としては史上最高額となった今回の移籍は、リーグがウェブサイトにイグアインについて声明を掲載した2時間後、ユベントス側が正式に5年契約を結んだことを認めている。セリエAは声明で「ユベントス側から9000万ユーロでイグアインの獲得が完了し、2016-2017シーズン、2017-2018シーズンの2回に分けて同額を支払うとの連絡があった。イグアインは同クラブと5年契約を結ぶ」と発表していた。

 ACミラン(AC Milan)などで活躍したグンナー・ノルダール(Gunnar Nordahl)氏の記録を1ゴール上回るシーズン36得点を記録し、セリエAが20チーム制になって以降の最多得点記録を66年ぶりに更新したイグアインの契約解除金は、9470万ユーロ(約111億円)に設定されていた。

 ユベントスは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)制覇を託す存在として、28歳のイグアインに白羽の矢を立て、数週間にわたる交渉により約500万ユーロ(約5億8000万円)のディスカウントを勝ち取った。

 ユベントスのベッペ・マロッタ(Beppe Marotta)ゼネラルマネジャー(GM)は、セリエAのオフィスをあとにする際、報道陣に対し無言を貫き通したが、そのあとに「われわれはイグアインの契約書を職員に預けてきた。すべては完了している」とコメントし、今回の移籍を認めていた。

 イグアインは、2013年に1億800万ユーロでトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)からレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍したギャレス・ベイル(Gareth Bale)、2009年に9400万ユーロでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から同じくレアルに移籍したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に次いで史上3位となる高額移籍を果たしている。