【7月27日 AFP】国家ぐるみの組織的なドーピングが指摘されたロシアのリオデジャネイロ五輪出場可否の問題で、新たにボート選手19人などが出場を禁止され、これでリオ五輪出場が認められないロシアの選手は合計で108人となった。

 ロシアの選手については、すでに陸上競技のほぼ全員にあたる67選手に対して出場を認めない裁定が下されていたが、この日はボート19人、カヌー5人、近代五種2人、セーリング1人について、各競技連盟から除外が発表された。

 すでに発表されていた水泳7人、ボート3人、重量挙げ2人、レスリング1人、バレーボール1人の計14人と合わせると、国際オリンピック委員会(IOC)の判断以降に出場禁止が決まったのは、これで41選手となった。

 特にボートについては、出場予定の28人のうち合計22人が出場を禁止される厳しい判断が下された。国際ボート連盟(FISA)は、対象の選手が「ドーピングに関わっていたとはまったく考えられない」としながらも、「IOCの定めた条件を満たさない」ことを理由に除外を決めている。

 ロシアはリオ五輪に5艇が出漕予定だったが、これで出場できるのは男子舵なしフォアの1艇のみとなった。この決定について、ロシアボート連盟の会長は「屈辱だ。ショックを受けているが、われわれは戦いをやめない。ロシア・オリンピック委員会(ROC)が、われわれを代理してIOCとの話し合いを続けてくれている」と語った。