【7月26日 AFP】相模原市で26日未明、刃物を持った男が知的障害者施設「津久井やまゆり園」に侵入して入所者らを刺し、警察当局によるとこれまでに少なくとも19人が死亡、25人が重軽傷を負った。

 26歳の男が警察署に出頭して「私がやった」と認め、逮捕された。男は施設の元職員だと話している。警察によると逮捕された男は植松聖(Satoshi Uematsu)容疑者(26)。植松容疑者は今年2月までこの施設で働いていたという。

 消防によると死亡したのは男性9人、女性10人で、年齢は18~70歳だった。負傷した25人のうち20人が重傷だという。

 警察は、現場となった施設から刃物を持った男が侵入したと午前2時30分ごろに通報があり、その約30分後に容疑者が出頭したと発表している。

 神奈川県の職員によると、容疑者は午前2時10分ごろ施設のガラス窓を破って侵入し、入居者を刺し始めた。警察に出頭した時、容疑者は包丁やナイフを所持していたという。

 日本は先進国の中で暴力事件の発生率が最も低い国の一つで、武器を使った襲撃事件はまれだ。今回の事件は、男が日本刀や猟銃などで30人を殺害した1938年の事件以降で最悪のものとみられている。(c)AFP/Hiroshi HIYAMA