「最後の五輪」に臨むフェルプス、目指すは悔いのない終わり方
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■「今回限り」を強調
キャリアの頂点にあった頃、フェルプスは水泳を変えたいと口にしていた。そして、彼は自らの力でその言葉を現実にした。
フェルプスは自身の活躍、またライアン・ロクテ(Ryan Lochte、米国)やロラド・カビッチ(Milorad Cavic、セルビア)とのスリリングな一騎打ちを通して、米国での水泳の知名度を高めていった。今年の米国の五輪選考会で、毎日1万4000人ものファンが会場に詰めかけた事実が、彼の成功を物語っている。
しかし、フェルプスが残した最も大きな財産は、ほかのスイマーに与えた刺激だろう。レクローのようにリオ五輪での再戦を熱望する選手から、まだ国際舞台に手が届かない選手まで、フェルプスの影響を受けた選手は数えきれないほどいる。
そして、かつて控室で一番引っ込み思案だった少年は、今では若手選手を引っ張りたいと語る兄貴分に成長した。リオ五輪ではチームメートからの推薦により、はじめて米国水泳チームの主将に選出された。
「とにかく若い選手を助けたいんだ」と話すフェルプスは、水泳が「自分の願っている方向」へ進んでいると喜びながらも、できることは「まだまだある」としている。
「具体的に何かと聞かれても、現時点ではまだわからない。だけどこのスポーツをもっと広めて、現状からさらに一段上の高みを目指すために、僕らにはまだできることがあると感じているんだ」
それでもフェルプス本人は、その中に将来の貢献、つまり現役続行は含まれていないと強調している。
「今回限り。今回限りだよ。次はない。体がもう限界なんだ。だからこれが最後だ」
(c)AFP/Rebecca BRYAN
