【7月23日 AFP】ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)に出場していたチーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が22日、レース中に落車して手首を骨折し、金メダル獲得を目指しているリオデジャネイロ五輪出場に黄信号がともった。

 タイムトライアルを得意としているデュムランは、今大会でも2勝を挙げるなど好調を維持していたが、この日の第19ステージで落車に見舞われて棄権を余儀なくされ、一転して厳しい状況に立たされてしまった。

 デュムランのけがの状態について、チームはツイッター(Twitter)に、「最初のレントゲン検査の結果、トム・デュムランは左の橈骨(とうこつ)を骨折していることが判明しました。現在は病院で精密検査を行い、状態を確認しているところです」と投稿している。

 リオ五輪のタイムトライアルまで3週間を切るなか、時間との闘いに迫られているデュムランは、前日の個人タイムトライアルでも2位に入るなど、 ツールで好成績を残していた。しかし、仏アルペン(Alpine)の146キロメートルのコースを走る今ステージでは、残り60キロ付近ですべての歯車が狂ってしまった。

 リオ五輪の金メダル候補の一人に挙げられていたデュムランは、集団のなかで悠々を走っていたが、自らコントロールを失い落車。手首の痛みを訴えながら起き上がり、大会ドクターの診断を受けると、自転車に戻るそぶりもみせずにレースを諦めた。

 デュムランは、2014年UCIロード世界選手権大会(2014 UCI Road World Championships)の男子エリート個人タイムトライアルで銅メダルを獲得。今大会の第13ステージでは個人タイムトライアルを制し、リオ五輪のメダル獲得に期待が膨らんでいた。(c)AFP