【7月22日 AFP】欧州連合(EU)は21日、トルコがクーデター未遂を受けて非常事態を宣言したことに対して「懸念」を表明し、人権や法の支配を尊重するようトルコに求めた。

 トルコは3か月の非常事態宣言を発令するとともに、クーデター未遂の容疑者を捕えるために国家権力を強化、さらに欧州人権条約を一時停止した。

 欧州委員会(European Commission)のフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)副委員長(EU外交安全保障上級代表)とヨハネス・ハーン(Johannes Hahn)委員(欧州近隣国政策・拡大交渉)は共同声明で「トルコのクーデター未遂後の非常事態宣言をめぐる情勢を懸念とともに注視している」と述べた。

 声明は強い表現で貫かれており、両委員は「非常事態宣言は教育制度、司法、メディアに対する最近の容認できない決定の直後に出された。われわれはトルコ当局に対し、いかなる状況下でも、公正な裁判を受ける権利を含め、法の支配、人権、基本的自由を尊重するよう求める」と付け加えた。(c)AFP/Stuart WILLIAMS with Fulya OZERKAN