【7月21日 AFP】米電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズ(Tesla Motors)は20日、EVのピックアップトラックやバスを開発して都市交通に参入する計画や、自動運転車によるシェアサービスを提供する計画を発表した。

 イーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)が、自社ウェブサイトに掲載した第2次マスタープランの一部として明らかにした。「一般市販車に加え、大型トラックと旅客密度の高い都市交通という2種類のEVが必要だ」とマスク氏は指摘。いずれもテスラで開発がスタートしており、来年にも発表できるとの見通しを示した。

 マスク氏はまた、テスラの全車種で運転手不要の完全自動運転化を目指す意欲を改めて表明。さらに、規制当局の承認を得られれば、テスラ車の所有者が携帯電話アプリ上のボタンを1回押すだけで登録できるカーシェアリングサービスを提供する構想も示した。

 マスク氏によると、テスラ車の所有者が仕事や休暇で使わない間、車を貸し出すことで手数料を得られる仕組みで、市販車の需要が供給を上回る都市でサービスを展開していく方針だという。

 テスラのEVをめぐっては、自動運転中に死亡事故が発生していたことが明らかになり、安全性をめぐる懸念が浮上。同社は立て直しに取り組んでいる。(c)AFP