【7月21日 AFP】米大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)は20日、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の非公式顧問が、民主党の大統領候補に確定しているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏について「反逆罪で銃殺されるべきだ」と発言したことを調査していると明らかにした。

 問題の発言を行ったのは、ニューハンプシャー(New Hampshire)州の代議員で湾岸戦争(Gulf War)に従軍した元海兵隊員のアル・バルダサロ(Al Baldasaro)氏。19日、保守派のジェフリー・クーナー(Jeffrey Kuhner)氏が司会を務めるラジオ番組に出演し、「ヒラリー・クリントンは一斉射撃の隊列の前に立たされ、反逆罪で銃殺されるべきだ」と述べた。

 率直な発言で知られるバルダサロ氏は、トランプ氏の集会で演説したこともある人物。番組では、2012年にリビア・ベンガジ(Benghazi)で米国人4人が死亡した米領事館襲撃事件をめぐり、当時国務長官だったクリントン氏の対応について「全てにおいて嫌悪を感じる」と語った。

 トランプ陣営はバルダサロ氏の発言から距離を置く姿勢を見せている。陣営広報担当のホープ・ヒックス(Hope Hicks)氏は、「われわれは(バルダサロ氏の発言に)賛同しない」との短い声明を出した。(c)AFP