【7月19日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は18日、ジカウイルスで死亡した米ユタ(Utah)州の高齢男性から、その介護人に感染が伝播したと思われる事例を確認したと発表した。

 出生異常を引き起こす能力を持ち、中南米で急速に流行が拡大しているジカウイルスのこの事例は、これまで知られていなかった感染経路が存在する可能性を提起している。

 介護人はその後、感染から回復している。ジカウイルスの主な感染経路は蚊による媒介だが、性的接触を通じて感染する可能性もある。

 ところが今回の事例では、一般的な感染形態の可能性はすべて排除される。CDCの医学疫学者、エリン・ステープルズ(Erin Staples)氏によると、この介護人はジカウイルスの影響を受けている地域への渡航歴もなければ、感染した人との性交渉の経験もないという。

 ジカウイルスを媒介する蚊は、ユタ州には存在しないと考えられている。

 ステープルズ氏は「ジカウイルスについては毎日、何か新しいことが明らかになっている」と話す。「今回の状況は、これまでに類を見ないものと思われる」と、ステープルズ氏は記者団に語った。

 CDCが発表した声明によると、感染で死亡した高齢男性は「血液中のウイルス量が他に類を見ないほど多く、他の感染者のサンプルにみられる量の10万倍以上」だったという。

 ソルトレーク郡保健局(Salt Lake County Health Department)によると、70歳代で基礎疾患を抱えていたこの男性は、蚊媒介性のジカウイルスが流行している国に渡航した後、6月末に死亡したという。