【7月18日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は17日、先週末に起きたクーデター未遂を受け、死刑制度の復活を検討すると表明した。

 同大統領はイスタンブール(Istanbul)で、クーデター未遂の犠牲者の葬儀に出席した後、死刑制度を求める声を上げる群衆に対し「民主主義社会では、人々の意見に基づき決定がなされる。政府は野党と協議し、決定を下すだろう」「もうこれを先延ばしするわけにはいかない。この国では、クーデターを試みた者はその代償を払わなければならないからだ」と述べた。

 同大統領の支持者からは、未遂に終わった15日のクーデターを受け、死刑制度の復活を求める声が相次いでいた。トルコは2004年、欧州連合(EU)加盟を目指した改革の一環として、死刑制度を廃止していた。同制度が復活すれば、すでに行き詰まっているトルコのEU加盟交渉にさらなる問題をもたらすだろう。(c)AFP