【7月17日 AFP】男子テニスの世界ランク8位トマス・ベルディハ(Tomas Berdych)と、女子テニスの同16位カロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)が15日、ジカウイルスによる健康不安を理由にリオデジャネイロ五輪への参加辞退を表明した。

 前日のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)とシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に続き、この日はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)4強のベルディハ、そしてプリスコバというチェコの2人が、同じ理由でリオ五輪には出場しない意向を示した。

 ベルディハは自身のツイッター(Twitter)に「とても残念ではあるが、今年のリオデジャネイロ夏季五輪には参加しないことを発表する。開催国で広まっているジカ熱が理由だ」と投稿した。

「家族を持ったばかりの人間として、健康を損ねる危険をできる限り遠ざけることが、最も差し迫った優先度の高い事項だった」

 ベルディハは2015年に、モデルで恋人のエステル・サトロバ(Ester Satorova)さんと結婚。現在開催されている国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)のワールドグループ準々決勝、フランス戦にも出場していない。

 24歳のプリスコバはチェコ通信(CTK)に対して、「私もジカウイルス感染の影響を心配しています」とコメントし、ベルディハと同じ理由で出場しないことを表明した。

 一方、ベルディハと長年ダブルスを組んできたラデク・ステパネク(Radek Stepanek)にとっては、残念な決断となってしまった。プリスコバとのペア結成がなくなったルーシー・サファロバ(Lucie Safarova)は、バーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)と組んでダブルスに出場するとみられる。(c)AFP/Jan FLEMR