【7月16日 AFP】ベルギーサッカー協会(KBVBURBSFA)は15日、マルク・ヴィルモッツ(Marc Wilmots)監督の退任を発表した。

 KBVB側は、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)準々決勝ウェールズ戦での敗退が、期待外れのものだったとしている。

 GKのティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)、中盤のエデン・アザール(Eden Hazard)やケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)ら実力者揃いのベルギーは、欧州選手権で屈指のチームとみられ、非常に高い期待がかけられていた。

 初戦でイタリアに0-2で敗れ、準々決勝でウェールズに1-3で敗れたことでチーム全体の弱点があらわになったことは、指揮官の責任だと協会側は考えている。

 KBVBの会長は会見で、「このチームは大きな大会でより良い結果を手にする事が可能なはずだ。今回の欧州選手権で目標(準決勝進出)が達成できなかった。新たなスタートを切る必要がある」と語った。

 ヴィルモッツ監督率いるベルギーは2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準々決勝でアルゼンチンの前に屈した。しかし、世界ランキングではそのアルゼンチンに次ぐ2位で欧州選手権を迎えていた。

 現役時代の縦横無尽にピッチをかける闘争的なプレーで知られるヴィルモッツ氏は、4度のW杯を経験している。代表指揮官としては51試合で34勝8分け9敗の成績を残した。

 後任について協会会長は「われわれには、国際レベルで結果を残した経験豊富な人物が必要だ」と後任についてコメントしている。

 ウェールズ戦の敗戦は自身のキャリアで最大の失望だと語ったヴィルモッツ監督はその試合後、「大会で優勝を狙えるようなチームが2年間の間に2度準々決勝で敗れれば、後味は悪いものだ」とコメントしていた。

 ベルギーの報道陣の一部から厳しい批判を受けたものの、ヴィルモッツ監督は進退について即決することを拒否していた。(c)AFP