【7月16日 AFP】男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ(Davis Cup 2016)は15日、ワールドグループ準々決勝が各地で行われ、前回覇者の英国が第1試合でセルビアに先勝した。一方、この日は各地で雨に見舞われ、日程が大幅にずれ込むことになった。

 セルビアの首都ベオグラード(Belgrade)で行われた第1試合で、世界ランク67位のカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)は6-3、6-4、6-0でヤンコ・ティプサレビッチ(Janko Tipsarevic、セルビア)を破り、自身にとってデビスカップ初勝利を飾った。ドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)対ジェームズ・ワード(James Ward、英国)の第2試合は、雨で16日に順延となっている。

 2010年大会覇者のセルビアは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で3回戦敗退に終わった世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が今大会を欠場している。一方、英国もウィンブルドンで自身2度目の優勝したアンディ・マレー(Andy Murray)を欠いている。

 一方、伊ペーザロ(Pesaro)で開催されたイタリア対アルゼンチンの試合は、土砂降りの雨で開始が3時間も遅れたが、フェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis)が7-6、3-6、6-3、7-6でアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi)との第1試合を制し、アルゼンチンが先勝した。第2試合のファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)対フアン・モナコ(Juan Monaco、アルゼンチン)は、16日に延期されている。

 チェコのトジネツ(Trinec)で行われたチェコ対フランスは、互いにチームの2番手が相手のエースを破る展開となり、1勝1敗のタイで初日を終えた。

 第1試合では、世界ランク78位のルカシュ・ロソル(Lukas Rosol、チェコ)が6-4、3-6、4-6、7-6、6-4で同10位のジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)を破ると、第2試合では世界21位のリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)が7-6、6-4、7-5のストレートで同50位のイリ・ベセリ(Jiri Vesely、チェコ)に勝利した。

 米オレゴン(Oregon)州ポートランド(Portland)では、通算32回の大会制覇を誇る米国がクロアチアに2勝0敗とリードしている。

 米国は第1試合に出場した世界ランク26位のジャック・ソック(Jack Sock)が、2セットダウンからマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に4-6、3-6、6-3、6-4、6-4で逆転勝利で破り勢いに乗ると、続く第2試合では世界12位のジョン・イズナー(John Isner)が6-4、6-4、6-3でルナ・コリッチ(Borna Coric、クロアチア)を退けた。

 16日に行われる男子ダブルスで、米国はボブ・ブライアン(Bob Bryan、米国)/マイク・ブライアン(Mike Bryan)組がイワン・ドディグ(Ivan Dodig)/マリン・ドラガンヤ(Marin Draganja)組を下せば、準決勝進出が確定する。

 昨年まで2年連続で1回戦敗退を喫している米国は、準決勝でスペインに敗れた2012年大会以降、デビスカップでは4強入りを果たしていない。(c)AFP/Dave JAMES