【7月11日 AFP】スペイン北部パンプロナ(Pamplona)で開催されている「サン・フェルミン祭(San Fermin Festival)」で10日、恒例の牛追いに参加した男性2人が体重およそ500キロの雄牛に角で突かれて負傷した。牛追いでは、赤いスカーフをした数千人の参加者が、牛を追って狭い通りを疾走する。

 地元当局のウェブサイトによると、男性のうちの一人は、首に幅12センチの深い傷を負った。またもう一人は、わきの下を角で突かれたという。2人は病院に搬送されたが、重体となっている。この日は、牛追い4日目だった。

 牛追いは毎日午前8時に始まり、参加者たちは6頭の大きな牛と共に全長約850メートルの狭い曲がりくねったコースを、平均4分かからずに駆け抜ける。ゴールは闘牛場で、午後に行われる闘牛で牛たちは殺される。

 今年の祭りで牛に突かれた参加者は、4回目の牛追いが終了した時点で男性計11人。この中には、米国人3人の他、日本、インド、カナダ、南アフリカからの参加者各1人が含まれている。1人を除いて全員が入院中だという。

 同国東部テルエル(Teruel)の闘牛場では9日、29歳の闘牛士が牛に突かれて死亡。この模様は、テレビ中継されていた。(c)AFP