【7月11日 AFP】(訂正)16F1第10戦英国GP(British Grand Prix 2016)は10日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が3連覇を飾り、年間優勝を争うチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)との差を1ポイントまで縮めた。

 ロズベルグは決勝を2位で終えたものの、ギアボックスの問題発生によりチームから無線でサポートを受けたとして、レース結果に10秒のペナルティーが加算され、3位降格となった。

 ロズベルグは39周目にフェルスタッペンをかわし、その後もファステストラップを連発してハミルトンを追い上げていたが、47周目にギアボックスのトラブルに見舞われ、一時は6秒まで縮めたその差を11秒に戻された。この失速を受けてメルセデスは、無線でロズベルグに「7速ギアを使用するな」と伝えていた。

 国際自動車連盟(FIA)はレース終了から3時間後、メルセデスの指示は無線規則に違反しているとしてロズベルグにタイムペナルティーを下した。この処分により、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最終順位で2位に繰り上がっている。

 4位にはレッドブルのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が入り、5位にはフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が続いた。

 総合優勝3回の実績を誇るハミルトンは、最近5戦で4勝目を挙げ、年間優勝争いで大きくリードしていた首位ロズベルグとの差を縮めている。

 ハミルトンは先週の第9戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2016)で優勝した際、最終ラップでロズベルグと接触したため観衆からブーイングを浴びせられていたが、この日はクラウドサーフィングで祝福された。

 31歳のハミルトンは喜びながら「僕らには最高のファンがここにいる。本当にありがとう。僕より幸せな人がいるとは思えないよ」とコメントした。(c)AFP/Tim Collings