【7月10日 AFP】国際水泳連盟(FINA)は9日、検体がテストステロン(testosterone)の陽性反応を示したとして、ロシアの女子競泳選手ビタリーナ・シモノワ(Vitalina Simonova)に4年間の出場停止処分を科した。

 2013年の欧州短水路選手権(2013 European Short Course Swimming Championships)、女子200メートル平泳ぎで銀メダルを獲得した23歳のシモノワは、昨年6月に実施された競技外の検査で、禁止薬物の陽性が確認された。

 シモノワへの処分はさかのぼって適用され、2015年6月29日から2019年6月28日まで出場停止となる。陽性反応検出後の記録は、すべて無効となる。

 国家ぐるみの大規模なドーピングにより、国際陸上競技連盟(IAAF)から陸上選手への出場停止処分が科されたロシアにとって、シモノワへの出場停止は新たな打撃となった。

 ロシアの有名スポーツ選手としては、マリア・シャラポワ(Maria Sharapova)がメルドニウム(Meldonium)で陽性となっており、同選手は2年間の出場停止処分に対して異議を申し立てている。

 一方、女子100メートル平泳ぎの世界女王ユリア・エフィモワ(Yuliya Efimova、ロシア)は、こちらもメルドニウムで陽性となったが、5月に出場停止処分が解除されている。(c)AFP