殿堂入りのアメフト選手、ヘルメット製造会社を提訴
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【7月8日 AFP】米国プロフットボール殿堂(Pro Football Hall of Fame)入りを果たしているポール・ホーナング(Paul Hornung)氏(80)が7日、製品のヘルメットで脳損傷を防げなかったとして、アメリカン・フットボールの防具などを製造するリデル(Riddell)社を提訴した。
カレッジフットボールの年間最優秀選手に贈られるハイズマン賞(Heisman Trophy)や米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の最優秀選手(MVP)賞を受賞しているホーナング氏は、少なくとも5万ドル(約500万円)の損害賠償を求めている。
ホーナング氏は現役時代に幾度も脳振とうを起こし、現在は認知症を患っているという。
訴状の中でホーナング氏は、リデル社はプラスチック製のヘルメットが脳の外傷に対する「保護を与えない」と選手に警告すべきだったとしている。
ホーナング氏はランニングバックやクオーターバック、キッカーなどオールラウンドに活躍。グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)では、ランニングバックとして数シーズンにわたりチームトップの成績を挙げ、1962年にはMVPを獲得。1966年に引退した。
リデル社は1927年にイリノイ(Illinois)州ローズモント(Rosemont)で創業。現在は、世界14か国で1000人以上の従業員を抱えるBRGスポーツ(BRG Sports)社の子会社となっている。(c)AFP