【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の元女王マリオン・バルトリ(Marion Bartoli、フランス)さん(31)が7日、未知のウイルスに感染して体重が激減したことを明かし、生活に不安を感じていると語った。

 2013年大会の女子シングルスで優勝を飾ったバルトリさんは、痩せ細った見た目でファンに衝撃を与えた。バルトリさんは今週、ウィンブルドンの招待イベントでプレーをする予定だったが、ドクターストップがかかったという。

 英テレビ局ITVの「ディス・モーニング(This Morning)」でバルトリさんは、ウイルスは珍しいもので、医療関係者の間でも名前すらないと述べた。

 拒食症ではないと主張するバルトリさんは、有機栽培の葉物のサラダと皮をむいたキュウリしか食べられず、ウイルスによって重度の電子過敏症となったため、携帯電話を使用する際には手袋が必要だと明かした。また、体を洗う際には水道水ではなくミネラルウオーターを使わなければならないという。

「生活に不安を感じています。いつの日にか心臓が止まるのではないかと。こんなの人生ではありません。ただただ存在しているだけなんです」

 バルトリさんは今年1月から2月にかけ、オーストラリアや米ニューヨーク(New York)、インドに渡航した際にウイルスに感染したと考えている。

 それ以降体重は20キロほど減っており、人生が「悪夢のような状況」になったという。

 自身のファッションブランドの宣伝のため訪れた米マイアミ(Miami)とダラス(Dallas)を訪問した後、バルトリさんは体調を悪化させたという。

「気分が悪くなって、体が何も受け付けなくなっていきました。手袋無しでは携帯電話で文字を打つこともできないですし、5分も触っていると動悸(どうき)が激しくなり始めるんです」

「私の人生は悪夢のような状況です」

 現役時代は60キロほどの体重があったバルトリさんは、11日から一連の治療をクリニックで受けることになっている。

「普通の生活に戻りたいです。有機栽培の葉物のサラダと皮をむいたキュウリを食べる量も減っています。プロテインも消化できず、飲んでも飲んでもすべて出て行ってしまうんです」

(c)AFP