【7月8日 AFP】サッカー中国甲級リーグ(2部)の深センFC(Shenzhen F.C.)は7日、元オランダ代表のクラレンス・セードルフ(Clarence Seedorf)氏の監督就任を発表した。

 広東(Guangdong)省南部に本拠地を構える深センFCは、クラブのウェブサイトで、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)の元監督であるセードルフ氏が直ちにチームを指揮すると明かしている。

 バブルに沸く中国では、スーパーリーグ(1部)でスベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)氏、ルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)氏らが指揮を執っており、セードルフ氏も新たな外国人監督として中国に渡ることとなった。

 セードルフ氏を招聘(しょうへい)した理由について深センFCは、「今年前半戦でのクラブのパフォーマンスが目指していたものに達していないため」としている。

「われわれは、セードルフ氏の豊富な国際経験、サッカーの先進的なアイデアが、深センFCを新たな次元に導いてくれると信じている」

 年俸や契約期間は公表していない深センFCだが、セードルフ氏の監督就任が、「中国と深センに世界的な注目を集めるだろう」としている。

 現役時代に所属したオランダ、スペイン、イタリア、ブラジルのクラブでリーグ優勝を経験するなど、セードルフ氏はオランダ史上最も輝かしいキャリアを誇る選手の一人と考えられている。

 指導者としては特筆すべき成績を収めていないセードルフ氏は、2014年にはわずか4か月でミランの監督を解任されている。

 また、ピッチ外でも抜群の知性を持つことで知られているセードルフ氏は、6か国語を操るとも伝えられている。

 2011年に2部に降格した深センFCは、2015年にベンチャーキャピタルによって買収されている。(c)AFP