【7月8日 AFP】英保守党は7日、デービッド・キャメロン(David Cameron)党首の後任を選ぶ第2回投票を行い、ベテラン閣僚テリーザ・メイ(Theresa May)内相とアンドレア・レッドソム(Andrea Leadsom)エネルギー閣外相の2人が決選投票に進むことになった。

 メイ内相は同党議員329票のうちの199票を獲得、2010年に初当選した知名度の低いレッドソム閣外相は84票を獲得した。

 2人のうちどちらかが保守党の党首となり、欧州連合(EU)離脱の舵取を行う英首相となる。 英国の女性首相は故マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)首相に続き2人目。

 3番目の候補者マイケル・ゴーブ(Michael Gove)司法相は当初、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)前ロンドン(London)市長支持を表明していたが、先週、突然驚きの出馬を表明。裏切り者との非難を受け46票しか集まらなかった。

 今後、約15万人の保守党員による郵便投票が行われ、9月9日に結果が発表される。

 新首相はEU離脱の任務を負うことになる。メイ内相はEU残留派だったが、現在は国民投票の結果を尊重すると約束しており、一方のレッドソム閣外相は「離脱」派だ。

 メイ内相は、EU加盟国が脱退する際の正式手続きを定めたEU基本条約(リスボン条約、Lisbon Treaty)第50条の年内発動はないとしているが、レッドソム閣外相は、可能な限り早期に行いたいとしている。(c)AFP/Alice RITCHIE