【7月7日 AFP】ウルグアイで今月、薬局でマリフアナの購入を希望する利用者の受け付けが始まる。当局関係者の話で明らかになった。国がマリフアナの製造および販売に直接的に関わる世界で初めての動きだという。

 大麻草は、厳重に警備された民営の施設で栽培されているが、その運営は国の監視下で行われている。

 政府は、利用者の登録と照らし合わせて、必要分の大麻草を生産者から買い取り、薬局で販売する。このたび始まった利用者登録は、8月の販売開始を視野に入れた動きだと、前出の関係者は話している。

 ウルグアイでは、2013年に成立した法律により、国が管理する団体に会員登録することを条件に、マリフアナの栽培が認められている。

 今回の試みでは、利用者は、1か月につき最大40グラムまでマリフアナを購入することが可能となる。購入者は、販売所での指紋認証が求められる。薬局以外の施設に販路を拡大することについても、現在検討中だ。

 マリフアナの合法的な販売の取り組みは、麻薬密売組織の弱体化を目指し、ホセ・ムヒカ(Jose Mujica)前大統領が着手した。(c)AFP