【7月22日 AFP】中米コスタリカで進められている「レベンタソン水力発電計画(Reventazon Hydroelectric Project)」が、6年の工期を経てまもなく全面稼働される見通しだ。14億ドル(約1500億円)が投じられたこの計画は、パナマ運河(Panama Canal)拡張工事に次ぐ中米第2位の規模のインフラプロジェクトとなる。

 4基のタービンのうち3基はすでに稼働しており、1基の出力は73メガワット。4基目も8月には稼働する予定だ。

 タービンを動かすのはレベンタソン川の水。コスタリカの国営電力供給会社であるコスタリカ電力公社(ICE)は、電力の需要に基づいて水量を調節する7平方キロのダムを建造した。タービン4基をフルパワーで稼働させれば52万5000世帯分の電力を生み出すことができる。

 コスタリカは自国の電力をクリーンエネルギーのみで賄うという念願の達成に近づいている。ICEによると、2015年は全電力のおよそ99パーセントが再生可能資源で生み出されており、コスタリカの発電は世界でもっともクリーンな1つとなっている。(c)AFP/Marco SIBAJA