【7月5日AFP】中国メディアによると、北京(Beijing)のバス停で先月末に2人を殺害した容疑を掛けられている人権活動家がこのほど遺体で発見された。自殺とみられる。2人の身元は不明だが、活動家仲間はAFPの取材に、容疑者が事件前に公安関係者にバス内まで尾行され、生活を邪魔されていると訴えていたと話している。

 遺体で見つかったのは金重斉(Jin Zhongqi)容疑者(59)。地方政府による不正行為を中央当局に訴えるために北京にやってきた人々に、住まいを提供する支援活動などに従事していた。

 中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)系の京華時報(Beijing Times)が4日、目撃者の証言として報じたところによると、金容疑者は6月27日、「つま先を踏まれた」としてバスの複数の乗客と口論になり、2人を刺殺、3人目を負傷させ、その後徒歩で逃走したとされる。

 警察は金容疑者を指名手配し、5万人民元(約77万円)の懸賞金を懸けていた。

 AFPの取材に応じた金容疑者の活動家仲間によれば、金容疑者は事件前ソーシャルメディアにバスの乗客の写真を投稿し、自分をつけ回している公安関係者だと説明していた。公共交通機関の利用を妨げられるなど、公安関係者からたびたび日常生活に干渉されていると不満を漏らしていたという。

 AFPは事件の被害者2人の身元や金容疑者の自殺の状況について北京の警察当局に質問状を送ったが、回答は得られていない。(c)AFP