【7月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)新監督は3日、自身の指揮官就任に伴い、選手たちに一から自分の力を証明するよう求めた。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)やバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)で指揮を執ったグアルディオラ監督は、クラブの施設でこの日行われた催し物で、数千人のファンの前に初めて姿を現した。

 バエイルンの監督時代に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)でシティと対戦したこともあり、グアルディオラ監督はチーム内の選手については心得ている。

 それに加え監督は、現役時代にFCバルセロナでともにプレーしていた友人でもある、シティのスポーツディレクター、チキ・ベギリスタイン(Txiki Begiristain)氏からさまざまな情報を手にすることもできる。

 それでも、グアルディオラ監督は過去に何を達成していようとも、選手たちのスタートラインは同じだと示唆した。

「選手のことは分かっている。この2、3年で何度か対戦しているからね。チキとも何度も話している。選手の質も分かっているが、彼らはそれを私に見せてなければならないし、ファンにはもう一度示さなければならない。過去は過去。ファンはわれわれのしたことを思い出すためにはやってこない。私たちは挑戦し直すためにここにいる」

 そんな中でグアルディオラ監督はすでに補強を行っており、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)からイルカイ・ギュンドアン(Ilkay Guendogan)、セルタ(Celta de Vigo)からノリート(Manuel Agudo Duran "Nolito")を獲得している。

 一方でグアルディオラ監督は、ライバルクラブのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の指揮官に就任したジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督との、長きにわたるライバル関係を再燃させるつもりはないと語った。

 モウリーニョ氏がレアル・マドリード(Real Madrid)の監督になった2010年から、グアルディオラ氏がFCバルセロナを退団した2012年までの2年間、両氏は公の場でいくども言葉をぶつけ合った。

 それでもグアルディオラ監督は、注目は選手に集まるべきだと考えている。

「ファンは、誰が監督かなんて見には来たりしない。選手がどうなのかを見に来る。それは今年の話だけではないし、過去にもそんなことはない。私がここで働く理由は、選手を助けるためだ」

(c)AFP/Mike Whalley