【7月4日 AFP】ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)は3日、第2ステージ(サンローからシェルブール・オクトビル、183キロメートル)が行われ、ティンコフ(Tinkoff)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)がステージ優勝を飾り、総合首位に浮上してマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を手にした。

 トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のジャスパー・ストゥイベン(Jasper Stuyven、ベルギー)がレースを終始リードしたものの、サガンは時宜を得たアタックを仕掛け、2013年大会以来となる大会通算5勝目を手にした。

 2位にはエティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)、3位にはモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が続いた。

 4日の第3ステージで初めてマイヨ・ジョーヌを着るサガンは、最後の坂を上りきったあとでも、自分のステージ優勝は頭になかったと明かした。

「勝ててかなりびっくりだ。まだ前に2人いると思っていた。最後の最後で、勝利を懸けたスプリントをしていることに気付いた。勝てて良かった。イエローは初めて。良いジャージーで、特別なものだ」

■コンタドールまたもクラッシュ

 前回王者、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が10位、モビスター・チームのナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)が17位と、何事もなくフィニッシュする中、総合王座を争うとみられるティンコフのアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は、2日連続でクラッシュして48秒を失った。

 2007年と2009年の総合王者であるコンタドールは、2日の落車で右半身にけがをしたが、この日も落車に見舞われ、終盤の上り坂ではペースを保つこともできなかった。

 一方で、こちらも総合を争うとみられているBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)は、残り5キロでパンクに見舞われ、1分45秒を失っている。

 ランプレ・メリダ(Lampre-Merida)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は、6分51秒遅れの166位でフィニッシュしている。(c)AFP