■完敗認めるジョコビッチ「単純に相手の方が上だった」

 ジョコビッチは全仏決勝でアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に勝利し、コレクションに唯一欠けていたグランドスラムのトロフィーを手に入れた。本人も、悲願を達成した満足感が、ウィンブル ドンに向けたモチベーションアップを難しくしていたことを認めている。

「4つのグランドスラムをそろえられたのは、信じられない気持ちだった。だけどウィンブルドンに向けて、もう一度その気持ちを高める難しさを感じていた」

「この大会の重要性はとても大きいから、ベストを尽くそうと思わない選手などいない。だけど、今年の僕のベストでは不十分であることは明白だった」

 雨天順延で試合が2日間にまたがったことは敗因ではないと考える一方、センターコート以外での試合には、気持ちの面で落ち着かなさがあったと認めている。

「雨の影響や天候の話はまったく必要ないと思う。2人とも条件は同じだ。ウィンブルドンではこれまで9割がセンターコートで、ほかのコートは1割だったから、センターコートの方がやりやすかったのはたしかだね」

「ただ、相手の勝利にケチをつけるようなことはしたくない。彼は素晴らしい試合をした。サーブがとても良かったし、彼のテニスは強烈だった。単純に相手の方が上だった」

 それでも、覇気のない内容には何か裏の理由があるのではと記者に粘られると、ジョコビッチは「その話はしたくない。尊重してくれるとありがたい」とだけ答えた。

 ジョコビッチは、会見を早めに切り上げ、まずはいったんテニスのことを忘れて家族と過ごしたいと話し、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)の英国との準々決勝には出場しない意向を示している。(c)AFP/Steven GRIFFITHS