【7月3日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、第28シードのサム・キュエリー(Sam Querrey、米国)に6-7、1-6、6-3、6-7で敗れる波乱に見舞われた第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、これまで以上に強くなって戻ってくることを誓った。

 ウィンブルドン3連覇、そして1969年以来となる年間グランドスラムを狙って今大会に臨んだジョコビッチだったが、待っていたのは今大会最大の番狂わせだった。ジョコビッチがウィンブルドンで2週目に進めないのは8年ぶりで、シーズンをまたいで四大大会(グランドスラム)4連勝を達成し、グランドスラムでは28大会連続で8強以上の成績を残していた王者が早期敗退したという意味でも驚きの結果だった。

 グランドスラムでは31試合ぶりの敗戦を喫したジョコビッチだが、ここまで驚異的な記録を残してきたことを前向きにとらえ、8月のリオデジャネイロ五輪、そして全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)での巻き返しを誓った。

「僕は物事を前向きにとらえるタイプなんだ。4大会連続でグランドスラムのタイトルを獲得した。失敗ではなく、その点に注目したい」

「これが初めての敗戦というわけではない。グランドスラムでも、ほかのどの試合でもね。だからこれから何をすべきなのかわかっている」

「もちろん残念だ。グランドスラムで負けるのは、ほかのどの大会で負けるよりも悔しい。それは間違いない。負けてうれしいはずがない。だけど、これをきっかけに前進し、もっと強い選手になりたい」

 試合後の会見では、信じられないほど精彩を欠いたプレーについて質問が相次いだが、本人の言葉を手がかりにするなら、全仏オープンテニス(French Open 2016)を終えてから精神的、肉体的な疲労が抜けきらなかったようだ。