走り高跳び五輪女王チチェロワ、禁止薬物違反で「資格停止」決定
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【7月2日 AFP】ロシア陸上女子走り高跳びのアンナ・チチェロワ(Anna Chicherova)は1日、ドーピング検査で違反が発覚し、国際陸上競技連盟(IAAF)から資格停止処分になったことを公表した。
2008年の北京五輪の際に採取された検体の新たな検査で陽性反応を示したロシア選手に含まれていたチチェロワは、露通信社Rスポーツ(R-Sport)に対し、「今回の検査で判明した状況を受け、資格停止処分を言い渡されました」と語っている。
北京五輪で銅メダル、2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得している33歳のチチェロワは、検査で陽性になったことが初めて発覚した5月25日の時点では、自身の潔白を主張していた。
国ぐるみによる大規模な不正行為が発覚したことにより、ロシア陸上競技連盟(ARAF)はIAAFから国際競技会への参加を禁止されている。しかし、IAAFはロシアのシステムに汚染されていないことを証明した清廉潔白な選手に対しては、リオデジャネイロ五輪に個人資格で参加できる道を残している。
ロシア五輪委員会(ROC)は、チチェロワのほか9人のメダリストを含め、北京五輪に出場した14人の検体が、資格回復のための検査で陽性反応を示したと明かしている。(c)AFP