【7月1日 AFP】ロシア陸上競技連盟(ARAF)は30日、同連盟の資格停止処分に伴い、女子棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva)が、国際陸上競技連盟(IAAF)に個人資格によるリオデジャネイロ五輪の出場を申請したことを明らかにした。

 ARAFの広報担当者はAFPに対し、「イシンバエワは水曜日(6月29日)に申請書を送付しました」と明かした。

 IAAFは先月、国ぐるみによるドーピングの証拠を理由に、ARAFに対する資格停止処分の継続を採決する一方で、一部のクリーンなロシアの選手が中立の立場でリオ五輪に出場できるための扉も開いていた。

 ロシアの選手に対し、IAAFは信頼性の高いロシア国外の機関で薬物検査を受けることを原則に、個別で資格回復の申請をするよう提案していた。

 ロシアのビタリー・ムトコ(Vitaly Mutko)スポーツ相は先日、同国の陸上選手67人が個人資格で五輪出場を申請すると語ったものの、具体的な名前は公表していなかった。

 ARAFによれば、男子110メートルハードルの世界王者セルゲイ・シュベンコフ(Sergey Shubenkov)と女子走り幅跳びのダリヤ・クリシナ(Daria Klishina)も、この数日の間に申請書を提出したという。

 イシンバエワは先月、ロシア国内選手権で今季世界最高の4メートル90を記録して優勝を飾っている。(c)AFP