お騒がせ選手のトミック、今度は「うすのろ」発言で謝罪
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【7月1日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)に出場しているオーストラリアのバーナード・トミック(Bernard Tomic)は30日、前日の記者会見で「うすのろ」と発言したことを謝罪した。
世界ランク19位のトミックは、これまで数々の言動で騒ぎを起こしており、今回の発言は学習障害者の支援団体から「有害で攻撃的」とみなされた。
この日ラドゥ・アルボット(Radu Albot、モルドバ)を下して3回戦に進出したトミックは、「そうだね、誰かを傷つけたなら謝る。悪かった。うっかり発言してしまっただけなんだ」と弁明した。
トミックは1回戦に臨んだ29日、対戦相手のフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)の到着をコート上で待たされた。そして試合後にどんな気分だったか問われると、次の発言が飛び出した。
「彼はロッカールームでテーピングか何かして準備していたようだった。それで彼が部屋を出ると思ったから、僕も出て行ったんだ。ところが、僕のほうが彼よりずっと先にたどり着いてしまい、残念ながらコートでうすのろみたいに立ってなきゃならなかった」
この発言を受け、学習障害者を支援する慈善団体のメンキャップ(Mencap)は、トミックに謝罪を求めていた。
これまでコート外で何度も騒ぎを起こしてきたトミックは、先日のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2016)でも、対戦相手のファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)にマッチポイントを握られると、サーブを受ける際にラケットを上下逆に持つなどして大きな話題になったばかり。試合後の記者会見では、「あんなマッチポイント、どうでも良かった。23歳にして1000万ドル(約11億円)以上の価値がある選手が、あんなポイントをいちいち気にすると思う?」とコメントした。
昨年7月にホテルのペントハウスでどんちゃん騒ぎを起こし、米マイアミ(Miami)で逮捕されているトミックは、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)のメンバーから外されたこともある一方で、先日リオデジャネイロ五輪の出場を辞退している。(c)AFP