【6月29日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は28日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-2、6-4でアムラ・サディコビッチ(Amra Sadikovic、スイス)を破り、2回戦に進出した。

 四大大会(グランドスラム)歴代最多に並ぶ通算22度目の優勝を目指すセレーナは、世界ランク148位のサディコビッチを一蹴し、クリスティーナ・マクヘイル(Christina McHale、米国)との2回戦に駒を進めた。

 セレーナは「新鮮な気分と言えばうそつき呼ばわりされてしまうのかもしれないけれど、疲れは感じていない。とても勝利に飢えているし、モチベーションは最高。ベストを尽くす準備はできている」とコメントし、「対戦相手を過小評価したことはない。私は自分自身のベストにいつも期待している」と語った。

 一方、試合を観戦した男子テニスのレジェンド、ジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏は、英国放送協会(BBC)に対し、「これまでセレーナを見てきた中で、サーブは最悪の部類に入るものだった。ほかの選手にも望みはある」とコメントし、セレーナのパフォーマンスに懐疑的な見方を示している。

 前回大会決勝ではガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を下し、グランドスラム通算21勝目を飾ったセレーナだが、それ以来、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏に並ぶオープン化以後の最多勝利となる通算22勝目を挙げられずにいる。

 セレーナは昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)でロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)に敗れ準決勝敗退、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)では決勝でアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に、全仏オープンテニス(French Open 2016)では同じく決勝でムグルサに敗れている。(c)AFP/Dave JAMES