【6月28日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)の連邦裁判所は27日、最もよく知られている英語の楽曲「ハッピーバースデー・トゥー・ユー(Happy Birthday to You)」の著作権をめぐる訴訟について、和解案を承認した。

 同地裁のジョージ・キング(George King)判事が承認した和解案は、楽曲の著作権を持っているとする米音楽出版社ワーナー・チャペル・ミュージック(Warner Chappell Music)の主張を退け、長きにわたる法廷闘争に終止符を打つものとなった。

 訴訟のきっかけは、2013年にこの歌の歴史を扱った低予算映画を制作した会社に対して、著作権保持を主張するワーナー・チャペル・ミュージックが1500ドル(約15万円)の使用料を要求したことだった。制作会社側はこれを不服とし、これまでに著作権料を支払った人を代表して同社を相手取った集団訴訟を起こした。

 連邦裁判所に提出された和解案は、ワーナー・チャペル・ミュージックが著作権の無効を認めた上で、原告側に1400万ドル(約14億円)を支払うという内容。これに双方が合意し、判事の承認を得たことで成立した。(c)AFP