【6月27日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は26日、今年中の競技復帰は難しいかもしれないとしながらも、じっくり待つことで素晴らしいプレーができる状態になることを期待している。

 メジャー通算14勝のウッズはこの日、自身の慈善財団が協賛するクイッケン・ローンズ・ナショナル(Quicken Loans National 2016)の最終ラウンドに姿をみせ、9か月前に受けた腰の回復状況について言及した。

「できるだけ早く復帰するように努力している。特に自分の大会でプレーできないのはストレスだよ。試合が恋しいね」と話すウッズは、今年中に競技に出る可能性について問われると、「分からない。プレーしたいけど、先のことは分からないんだ。とにかく、必死で頑張っているけどね」と答えた。

 今季のメジャー大会は、第3戦の第145回全英オープン(The 145th Open Championship)が約3週間後に開幕し、最終戦の全米プロゴルフ選手権(2016 PGA Championship)は約5週間後に控えている。

 復帰戦の具体的な大会名を明らかにしていないウッズは、これまでの故障では状況を見くびっていたと認める一方で、復帰を急ぎ過ぎたために回復を遅らせてしまった過去の教訓から学んだと、繰り返し強調している。

「来週にも復帰すると言いたいけれど、それは無理だ」とこぼしたウッズは、「面白くないし、厳しい道のりだ。快方に向かっていることは分かっているし、確実に前進しているけど、まだ試合に出場する準備はできていない。ライバルとのプレーは可能だし、その力があることも分かっている。ただ、コンスタントに試合に出場できるまで回復する必要があるというだけだ」と説明した。

 連日18ホールをプレーできているとはいえ、完全にゴルフができる状態になる必要があるというウッズのコメントは、72ホールを戦うストレスにも対処できなければならないことを意味する。

「まだ、ゴルフをするための体づくりをしていく必要がある。どんどんボールを打って、ゴルフ用の筋肉を取り戻していくよ」

「プレーはできるけど、もう少し時間が必要なだけだ。もっと体力をつけて、回復力を速めていくには、残念ながら時間がかかってしまうだろう。年齢を重ねて、回復が長引いてしまっている。また手術することにならないように、正しくリハビリを行っていきたい」

(c)AFP/Jim SLATER