【6月26日 AFP】コパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)でアルゼンチンを決勝へ導いたヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督が25日、チリに敗れることは選択肢になく、チームは主要国際大会の決勝で2連敗した苦い記憶を拭い去ると語った。

 2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)、昨年のコパ・アメリカであと一歩で優勝を逃しているアルゼンチンは、米ニュージャージー(New Jersey)州イーストラザフォード(East Rutherford)のメットライフ・スタジアム(MetLife Stadium)で26日に行われるチリとの決勝で、23年続いた無冠にピリオドを打とうとしている。

 報道陣に対しマルティーノ監督は、確実に決勝に到達できるかどうかという大会前最大の懸念をチームはすでに乗り越えたと強く語っている。

「最も重荷だったのは、決勝でプレーするというより、この状況にたどり着くことだった。(前回大会と)同じように勝ち抜くのは簡単なことではないので、これは偉業だといえる。再び決勝にたどり着くために多くの代償を払った」

「気にかかるのは明日の試合に勝つことだけだ。国民もそれを望んでいるし、選手もわれわれもそれを望んでいる。だからわれわれは昨年の結果を覆すためにすべてを出し尽くす」

 アルゼンチンは、敵地サンティアゴ(Santiago)で行われた昨年のチリとの決勝で、前後半と延長戦を0-0で終えて迎えたPK戦の末に敗れている。そのわずか1年前のW杯決勝では、ドイツに延長戦の末敗れており、リオネル・メッシ(Lionel Messi)をはじめとした選手は、立て続けに屈辱的な敗戦を味わっている。

 昨年の決勝での敗戦からどんな結論を得たかと問われたマルティーノ監督は、「もうファイナルで負けることはできない。それが結論だ」と語っている。(c)AFP/Rob Woollard