【6月26日 AFP】英スコットランド(Scotland)にある、米大統領選で共和党の候補指名を確実にしているドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が所有するゴルフコースで25日、同氏の訪問に合わせて近隣住民らによる抗議行動があった。

 トランプ氏の関係者が報道陣らを案内する中、スコットランド北東部にあるゴルフリゾート、トランプ・インターナショナル・ゴルフ・リンクス(Trump International Golf Links)のクラブハウスを見渡せる丘の上に現れた人々は、「憎むことをやめろ」などと書かれた看板を掲げたり、同性愛者の権利運動の象徴であるレインボーフラッグやメキシコ国旗を振ったりした。

 ゴルフ場に隣接する土地の住民らは、トランプ氏のメキシコ人を中傷するような発言や、同氏がメキシコ国境に壁を建設することを公約に掲げていることを受け、同氏に異議を唱え、メキシコ人への連帯を示すためにメキシコ国旗を掲げている。

 スコットランドでは、トランプ氏が環境的に保護されている沿岸の地域で開発を進めたとして物議を醸し、さらに自身のリゾート地の景観が台無しになるとして風力発電計画を阻止しようしたことからも怒りを招いた。

 抗議行動について聞かれたトランプ氏は、共和党の対立候補らを引き合いに出し、「論争好きが1人や2人いるがどうということはない、みんな負けた。予備選で私が退けた人間たちのようにね」と答えた。

 さらに、欧州の首脳陣から支持を得られていないことについては、「気にしない。関係のないことだ。米国民は私への支持を表明してくれている。私に関係があるのはそのことだ」と答えた。(c)AFP